「BIJIN+」の第三弾の対談は、近藤しづかさんへのインタビューです。

ファッションモデルの近藤しづかさんは、『CanCam』『AneCan』専属モデルといった華やかなモデル経歴をもつほか、スタイル維持のノウハウを武器に“自炊モデル”として幅広くご活躍されています。

2017年には料理本『キレイに-5㎏! やせるワンプレートレシピ』(TJMOOK)を出版されました。
フードコーディネーターの資格を取得された近藤さんのレシピは、1食分をワンプレートで提案するスタイルでお洒落なカフェごはんが気軽に実現でき、同世代の支持をさらに集めました。

今回は、大学生の頃にスタートした読者モデルデビューから、専属モデルになるまでの経緯など、ファッションモデルとしての機軸をお伺いしました。

学園祭で『CanCam』読者モデルにスカウト!白いダウンジャケットで初撮影

編集部:改めて近藤さんがファッションモデルになった経緯を教えていただけますか?

近藤さん:青山学院大学の学園祭で杏仁豆腐を食べていたら「(『CanCam』のライターから)今度、スナップ撮影の特集に出てくれませんか?」と声をかけられました。
元々、読者だったのですごくビックリしたのと嬉しかったです。
でも、当時はあまり服を持っていなくて、おばあちゃんに白いダウンジャケットを買ってもらったんです。それを着てベンチで撮ってもらったのが初めての撮影でした。

編集部:では、白いダウンジャケットは思い入れがあるんじゃないですか?

近藤さん:はい。ブランドは覚えていないんですが、デパートで買ってもらいました。

韓国やイタリアへ、親友のようなお母さまと一緒に楽しんだ読者モデル時代

近藤しづか

編集部:初めての撮影はどうでしたか?

近藤さん:初めての撮影は、お母さんが付いて来てくれたんです。特にマネージャーみたいなことをしてくれるわけではないのですが、心強かったですね。
その後も、色んな撮影現場にお母さんが付いて来てくれるんですが、韓国で開催された「WORLD MISS UNIVERSITY CONTEST」とか『AneCan』の撮影でイタリアに行った時も付いて来ました。いつも親友みたいな感覚で一緒にいます(笑)。

編集部:家族がそこまで応援してくれるって素敵ですね。
近藤さんのモデルを頑張る原動力は、やっぱり応援してくれているお母さまたちの期待に応えたいからという気持ちもあったんでしょうか?

近藤さん:はい、苦労して育ててくれたので喜んでほしい気持ちはありました。そして、何よりも「楽しいから」ですね。
元々『CanCam』のファンで憧れていたので、自分がその雑誌のモデルになれることが嬉しくて撮影中もすごく楽しくて、ずっとその気持ちのままモデルの仕事を続けることができていました。

世界的ミスコンで審査員特別賞を獲得!プロのモデルとして周知

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編集部:「WORLD MISS UNIVERSITY CONTEST」の時は大学生だった近藤さんですが、この時に既にモデルの道に進もうと思われていたんですか?

近藤さん:いいえ、まだ考えていませんでした。今だから言えるんですけど、その当時は大学のミスコンの方に出たかったんです。
実は、学園祭のミスコンにエントリーしていたんです。実行委員も一度は申請を受理してくれたのですが、後日連絡があって「やはり近藤さんは出られません」と言われました。ショックでしたが、私がやっていた「読者モデル」という活動が「プロ」という認識で捉えられたので、仕方がないのかなぁという惜しい気持ちでした。
そんなときに「WORLD MISS UNIVERSITY CONTEST」のお話をいただいたので、こっちで頑張ろうと思って参加しました。

編集部:「WORLD MISS UNIVERSITY CONTEST」はお知り合いからの推薦だったんですね。

近藤さん:そうですね。その時にこのコンテストを紹介してくれた知人や応援してくれた人たちが沢山いるのですが、あの方たちのお陰でコンテストに出られ、この道に進むことができたので、すごく感謝しています。

この場をお借りして、改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います。本当にありがとうございます!

編集部:大切なご縁ですね。プロだからミスキャンに出られなかったことも転機の一つなんですね。
日本大会でグランプリを獲得され、世界大会では審査員特別賞をも受賞され、とても眩しく、私たち女性の憧れそのものです!

就活中にオファーを受けて専属モデルに抜擢!

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編集部:コンテストの後にモデル活動をすぐに専念されたんですか?

近藤さん:いいえ。当時は大学3年生だったので、最初は髪の毛も黒く染めて就職活動を始めていました。
ちょうどそのときに『CanCam』の編集部に呼んでいただき「専属モデルになってみる気はありませんか」とお声がけいただいたんです。

編集部:素敵ですね!なかなか読者モデルから専属へのお声がけって珍しいかと思いますが、人気やルックスなどからのオファーなのでしょうか?

近藤さん:まさか専属モデルになれるなんて思ってもみなかったので驚きました。急に「前髪を上げて額を出してみて」と言われて額を見せて、その後にお話があったくらいしか覚えていません。

編集部:額ですか!それは驚きですね。顔の黄金比をチェックしたかったからでしょうか?ファッションのほか、ビューティモデルとしての可能性もみたとか……。

近藤さん:理由は恐れ多くて聞けなくて。ただ、撮影がすごく楽しかったので、これをきっかけにモデルの道を選択することにしました。

編集部:就職活動中での正式なオファーは、卒業してからいよいよ本業モデルとして活動するという進路決定になるわけで、さらに気が引き締まりますね。
貴重なお話を本当にありがとうございます。

以上、今回は近藤しづかさんのモデルとしての本格的な活動の原点を教えていただきました。
続いては、専属モデルとして活動するにあたっての苦悩や努力や、著書の料理本についてお伺いしていきます。

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