シャキシャキという独特の食感が美味しい「れんこん」。
きんぴらやはさみ揚げ、天ぷらなど、さまざまな調理法で美味しく味わえる「れんこん」は、私たち日本人の家庭には馴染みのある食材ですが、すばらしい美容効果があるのをご存知でしょうか?
実はあまり知られていない「れんこん」の美容効果。
その効果効能と、毎日でも摂取しやすいおすすめの食べ方をご紹介します。

美容効果の高い「れんこん」の栄養素

れんこんは、実はとても栄養価が高い健康食材。
とくに美容に効果的な栄養素は、豊富に含まれるビタミンC、ポリフェノール、カリウム、食物繊維です。

ビタミンC

ビタミンCは、説明するまでもなく、美容には欠かせない代表的な栄養素。
れんこんの淡白な味からはあまりイメージが結びつきませんが、実はみかんよりもビタミンCの含有量が高いのです。
通常のビタミンCは加熱により栄養素が破壊されてしまうことが多く、生で食べられる食材からの摂取がより有効とされていますが、れんこんに含まれるビタミンCは、加熱に強いのが特徴。
れんこんに含まれるビタミンCはでんぷん質に守られているため、加熱調理をしても損失が少なく、煮物や揚げ物などの調理法でも、効率よく摂取することができます。
ビタミンCを摂取することで、女性には欠かせない鉄分の吸収率もアップしますよ。
れんこんに含まれるビタミンCは、コラーゲンやヒアルロン酸の生成をサポートするため、肌のハリや潤いがアップし、シミの原因となるメラニンの生成も抑えてくれます。
美白効果・美肌効果はもちろんのこと、疲労回復・ストレス解消にも役立ちます。

ポリフェノール

ポリフェノールは、アンチエイジングに効果的な栄養素。
強い抗酸化作用があるため、体に有害な活性酸素を抑制・除去し、肌の老化を遅らせる効果や美肌効果が期待できます。
抗炎症作用もあるため、肌荒れの予防・改善にも効果的。
血圧を下げる働きもあります。

カリウム

カリウムは、ナトリウムを体外へ排泄する働きがあるため、むくみの解消に効果的。
顔や足がむくみやすい方、日頃塩分を取り過ぎてしまっている方は、とくに意識的に摂り入れたい栄養素です。
れんこんに含まれるカリウムは水に溶け出しやすい性質があるため、あく抜きのために水に浸す場合は、5分以内にするのがおすすめです。

食物繊維

食物繊維は、美しい体づくりには欠かせない栄養素。
れんこんには、バナナの約2倍の豊富な食物繊維が含まれているため、腸内環境改善・便秘解消にも効果的。
腸をきれいに整えることで、肥満予防や生活習慣病の予防、ニキビなどのできにくい美肌体質への改善が期待できます。
さらに、脂質、糖、ナトリウムなどを身体の外に排出する働きもあるため、ダイエットもサポートしてくれます。
スリムな美しいボディを手に入れたい方には欠かせない栄養素です。

れんこんの食べ方のポイント

1)皮ごと調理する
れんこんは、皮にも栄養素が豊富に含まれているため、よく洗って皮ごと調理すると、より高い栄養価を摂取することができます。
2)水にさらすのは5分以内
れんこんはアクが強いため、下処理として水にさらしますが、せっかくの栄養素が溶け出してしまうともったいないので、5分以内にとどめるようにしましょう。
ほくほくの食感を楽しみたい時には水に、シャキシャキの食感を楽しみたい時には酢水につけます。
下ごしらえの方法によって味わいが異なるので、お好みに合わせて調理しましょう。
3)茹でるのは3-5分以内
れんこんは水からではなくお湯から茹でましょう。
茹でる時間は3-5分ほどが目安です。
4)れんこんは、お肉やお魚と合わせて摂取すると、鉄分を効果的に吸収できます。
とくに牛肉などにはヘム鉄が多く含まれているのでおすすめの組み合わせです。

粉末状のコーレンもおすすめ


美容効果抜群のれんこんはお料理の幅も広く、さまざまな食べ方を楽しむことができますが、とはいっても1年中毎日のようにれんこん料理をするという方はなかなかいないはず。
そこでおすすめなのが「コーレン」です。
あまり馴染みがなく聞いたことがない方も多いかもしれませんが、コーレンとはれんこんを粉末状にしたもの。
調理不要でお味噌汁などにサッとひとさじ加えることができるので、れんこんのおかずを作るのが難しい日でも、簡単に摂取することができます。
れんこんが苦手な子供でも、離乳食期から摂り入れることができるので、家庭に常備しておくとなにかと便利ですよ。


想像以上に美容効果の高い健康食材である「れんこん」。
さまざまな味わい方を楽しめるので、飽きずに食卓に取り入れられるのもうれしいですね。
れんこんを積極的に摂取して、体の中からきれいに整えましょう。