腸育コンシェルジュのshihoです。
健康・美容の意識が高い方はとくに、「体のために毎日豆乳を飲んでいる」「美容のために積極的に大豆製品を摂取している」という方も多いのではないでしょうか?
豆乳や豆腐などの大豆製品はヘルシーでタンパク質が豊富な健康食材として幅広く愛されていますが、実は健康のためによかれと思っているその習慣が逆効果になっているかもしれません。
今回は、「大豆製品を毎日摂取するのは危険」と言われている理由や、おすすめの大豆製品の選び方について、詳しくご紹介していきます。

大豆製品は健康的?

「バストアップのためには大豆製品が良い」
「バストを育てるためには大豆のイソフラボン」これは昔よく言われていて、この認識のまま今でも大豆製品を美容のために積極的に摂っている方も多いかもしれません。
ですが、この栄養学は正直もう古いです。
大豆製品すべてがダメなのではなく、もちろん身体に良いものもありますが、あまりおすすめしない大豆製品と食べても良い大豆製品を把握することが大切です。

大豆製品の反栄養素に注意

ヘルシーで健康的な美容フードと思われがちな大豆製品ですが、大豆には多くの反栄養素が含まれているのです。
反栄養素とは、体内でたんぱく質の消化吸収を妨げ、美容や健康維持のためにとても大切なカルシウムやマグネシウム、鉄、亜鉛などの重要なミネラルの吸収率を下げてしまいます。
身体に良いと思っていた大豆製品が、むしろ美容健康の邪魔になっている可能性があるのです。

最近では豆乳やソイラテだけでなく、豆乳から作るソイヨーグルトやソイマヨネーズ、ソイミート、ソイチーズなど、さまざなものが健康に良いと注目されていますが、昔から日本人が食べたり飲んだりしていないものは、あまりおすすめできません。

また、豆腐などの水気を多く含む大豆にも、より多くの反栄養素が残っているので注意しましょう。
豆腐=ヘルシーと思って、ダイエットのために積極的に摂取したり、大豆イソフラボンが入っているのでバストアップのために良いと思って食べるようにしている方は要注意。
豆腐や豆乳はあくまで、美味しいから好きで食べる、飲むもの。
そういう意図で摂取するのであれば、なるべく水分が少ないようなものを選ぶか、過剰摂取は控えてたまに少量を美味しくいただくようにしましょう。

豆乳は大丈夫?

豆乳を作る際には、大豆に含まれている反栄養素を破壊する為に豆類を水に浸水させます。
豆を水に浸すことによってできた豆の汁が、豆乳です。
しかし、反栄養素は水に浸しただけで完全に破壊できるわけではなく、もちろん残った状態で豆乳はできあがります。
ヘルシーで良質なタンパク質だと思ってソイプロテインや豆乳を飲んでいる方が多いですが、むしろタンパク質の吸収どころか他の大事な栄養素の吸収率まで下げてしまっている可能性も大。
豆乳やソイプロテインなどは、美容や健康のためではなく、嗜好品と割り切って、好きな方はたまに少量飲む程度に美味しく楽しみましょう。


美容・健康に良い大豆製品は?

大豆製品を摂取するなら、納豆や味噌などの発酵させた大豆食品がおすすめです。
大豆の反栄養素は発酵させる事により取り除くことができるからです。
ですが、これも一概にすべてOKというわけではありません。
一般的に販売されている味噌と納豆のなかには、発酵を早めるために、化学薬品や過度の熱を加えているものも多くあります。
それによる悪影響が出てきてしまうものもあるので、美容・健康の為に納豆や味噌を食べる際には、遺伝子組み換えのないものやオーガニックのものなど、なるべくシンプルな原材料でできた良質なものを選ぶようにしましょう。


美容や健康のために良かれと思って食べていた大豆製品が実は逆効果をもたらしていたという方は多いはず。大豆製品だけに限らず、「この食材は美容と健康に良い」というイメージだけを鵜呑みにしてなんでもOKと取り入れてしまうのはとても危険です。
野菜などの生のものなら良いですが、人工的につくられているものを選ぶ際にはその製法や原材料に着目する習慣をつけるのがおすすめ。
大豆製品を選ぶ際も、シンプルな原材料で遺伝子組み換えのされていない、なるべく自然に近いものを選ぶように心がけましょう。