美容家の岩倉陽子です。
夏真っ盛り、いかがお過ごしでしょうか?
女性のみなさんは「紫外線」や「日焼け」を気にしながら過されていると思います。

なるべく太陽にあたらないよう行動している人も多いかもしれませんが、実は太陽の光を浴びることは体に悪いことばかりではありません。
今回は、太陽のパワーがわたしたちの体にもたらしてくれる嬉しい効果をまとめました。

日光浴のときに気をつけるポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にして下さいね。

日光は人間の活力!知っておきたい日光浴のメリット

1. ビタミンD

太陽の光を浴びることで、体内ではビタミンDがつくられます。
ビタミンDにはビタミンD2〜D7の6種類があり、その中でも私たちに必要とされているのは「ビタミンD2」と「ビタミンD3」のふたつ。
食べ物からでも摂ることはできますが、十分な量のビタミンDを摂るには太陽の紫外線の力も借りる必要があるのです。

また、ビタミンDはカルシウムの吸収を手伝ってくれます。
そのため骨が丈夫になる、免疫力がアップする、さらに糖尿病や発ガンの抑制にも効果があると報告されています。

2. セロトニン

脳内神経伝達物質のひとつである「セロトニン」。
「幸せホルモン」とも呼ばれている物質で、精神の安定や安心、ストレス解消、うつ病予防などの効果が期待できます。

うつ病の一種で「季節性情動障害」という疾患がありますが、これは日照時間が短くなる冬に太陽を浴びる時間が減ることで起きるため別名「冬季性うつ病」と呼ばれていたりもします。

またセロトニンは体内リズムを整えてくれるので、自律神経が正しく働くようになります。
体が朝と夜をしっかり認識することで、夜ぐっすり眠れるようになったという方も多いようです。

3. 血流が良くなる

太陽の光を浴びると体はポカポカと温まってきます。
体温が上がることで血流が良くなるため、基礎代謝の促進につながるのです。
代謝が良くなることで、冷えやむくみ、肩こりの改善や肌をきれいに保つ効果も期待できます。

紫外線には過剰な恐よりも正しい知識を

やはり太陽にあたることで心配なのは「日焼け」です。
紫外線を浴びすぎることで、肌が赤くなり熱をもってしまい火傷状態になることがあります。
また紫外線を吸収する「メラニン」という黒い色素がたくさんつくられるため、シミやそばかすなどの色素沈着の原因になることも。
大事なのは、日焼け止めを塗って過剰な紫外線から皮膚を守りること。
また、日焼け後はしっかりと保湿してアフターケアを行い、肌への影響を少なくすること。
紫外線は過度に恐れるのではなく、デメリットを知った上で正しいケアをし上手に付き合うことが大切です。

朝の15分、日光浴をしてみよう

日光浴をするときは1回15分〜30分程度を目安に行いましょう。
長時間行う必要はありません。
少し早起きができるのならば、朝に散歩をしながら太陽を浴びることをおすすめします。
朝はセロトニンの分泌が活性化されるので、体内時計がリセットされ、気持ちよく1日のスタートをきれたり嬉しい効果が期待できます。

この時も避けることが出来ないのが日焼け。
日焼けによる乾燥はお肌に良くないので、水分補給をしっかりと行い、オイルやローションなどでお肌のケアは忘れずに行ってくださいね。
また肌質が弱い方は無理をせずに、手のひらだけ日光浴することでも効果はあるので試してみてください。
日焼けはしてしまいますが、日光浴には日光浴でしか得られない良い点もあります。

日光浴と日焼け、上手に付き合っていけるのが上級者といえるでしょう。

私たち人類は「太陽がでたら活動し、沈んだら休む」というサイクルで生活してきました。
昔から太陽のパワーを必要としてきたのです。
紫外線は怖い敵とされることが多いですが、正しい知識をもっていれば大丈夫。

適度な日光浴で、体も心もパワーチャージしてみましょう。