すごくお腹が空いているわけではないのに、食欲が止まらないときってありませんか。
もしかすると、日頃の食事や生活が乱れているという体からのサインかもしれません。そこで今回は、食欲が抑えられない原因とその対策法をご紹介します。
生活リズムを見直すきっかけにもなると思うので、ぜひ最後まで読んでみてください。
食欲が止まらない、そのワケ
1. 栄養不足
無理な食事制限など、偏った食事になっていませんか。
健康やダイエットのために食べない選択をすることは、実は食欲増加につながってしまいます。
なぜなら必要以上に糖質を制限することで、満腹感が得られなくなってしまうから。
その結果余計に食べてしまっては意味がありませんよね。
体が必要としている栄養はしっかりと摂ってあげることが大切です。
また野菜中心の食事を意識しすぎて、タンパク質が足りていないということも。
三大栄養素である「炭水化物・脂質・タンパク質」に偏りがでると、体は栄養不足と感じてしまいます。
食事の中で栄養バランスを整えることを意識してみましょう。
2. 睡眠不足
睡眠が足りていないと、食欲を減少させる働きのある「レプチン」というホルモンの分泌が低下してしまいます。
食欲のコントロールがしづらくなると、空腹とは関係なく食べてしまうことも。
さらに睡眠不足になると、ヘルシーなものよりもジャンキーな食べ物に脳が活発に反応することも明らかになっているのだとか。
実際に睡眠時間が少ない人のほうが、甘いものや脂っこいものを食べたくなるという実験結果もでているそうです。
3. 炭水化物の食べ過ぎ
炭水化物=糖質はエネルギーとして使われるため体に必要な栄養素ですが、同時に「ドーパミン」という幸せホルモンも分泌させます。
このドーパミンは「脳内麻薬」とも呼ばれていて、脳が快楽を覚えてしまうと「糖質を摂る=幸せ」という方程式ができあがってしまいます。
過剰な糖質の摂取で、空腹でなくても甘いものや炭水化物を欲してしまう「糖質依存症」になってしまうことも。
ごはんやパン、お菓子なども適量を守ることが大切です。
まずはこれを試してみて
1.タンパク質を摂る
私たちの体は「グレリン」というホルモンが分泌されることで「お腹が空いた」と認識しています。
「食欲ホルモン」とも呼ばれるこのグレリンは、タンパク質を摂取することで減少させることができるのです。
「グレリン」の分泌を減らすことができれば、食欲を抑える効果が期待できるということです。
肉や魚、卵などのタンパク質を1つは食事に取り入れることを意識してみましょう。
2.十分な睡眠をとる
睡眠が足りていないと、食欲を抑える働きの「レプチン」が減少することはすでに説明しましたね。
さらに食欲増進の働きがある「グレリン」の分泌が増加することもわかっています。
食欲と睡眠には深い関係があったのです。
まずは1日6時間以上寝られるように生活リズムを整えてみて。
寝つきが悪い方はアロマなどでリラックスするのもおすすめです。
3. 朝食をとる
1日の始まりである朝食はぜひ毎日とる習慣をつけてほしいです。
朝食をとることで無駄な間食を減らすことができますし、朝食には体内時計を整えて体を起こしてくれる役割もあります。
朝は時間がない方や食欲がわかないという方は、おにぎり1つでもOK。
糖質を摂ることで体にエネルギーがいき渡り、いいスタートが切れますよ。
栄養バランスや睡眠によって食欲はコントロールできるのです。
すぐにお腹が空いてしまうと感じていたのは、体ではなく脳の影響であったことを意識してみましょう。
知識を持ち、日頃の食事で満足することができれば、過剰な食欲は抑えられます。
いまいちど自分の生活を振り返り、改善できる部分がないか考えてみてくださいね。