秋口に旬を迎えるフルーツの「柿」。スーパーなどでも手軽に購入できる身近な果物の柿ですが、実は昔から「柿が赤くなると医者が青くなる」とも言われているほど、栄養価が高く、健康・美容に良いとされているスーパーフードです。

そこで今回は、柿に含まれている栄養素や美容効果について、おすすめの食べ方と合わせて詳しくご紹介していきます。

柿に含まれる優秀な栄養素とは?

医者いらずのスーパーフードとして知られている柿は、健康面でもうれしい効果を発揮しますが、美容効果も抜群。その理由は、柿の驚くべき栄養価の高さにあります。
特筆すべき栄養素として、ビタミンC・Bカロテン・タンニン・カリウム・食物繊維などがあり、柿はこれらの栄養素を豊富にバランスよく含んでいます。

柿の美容効果

柿に含まれている優秀な栄養素は、どのような働きをするのでしょうか。その美容効果について、さらに詳しくみていきましょう。

【ビタミンC:美肌・美白効果】

柿には、みかんのおよそ2倍ほどの豊富なビタミンCが含まれています。
ビタミンCは体の免疫を高めてくれる働きがあるため、風邪予防にも効果的ですが、美容面でもなくてはならない栄養素。ビタミンCを摂取することでコラーゲンの合成を助け、肌の細胞密度を高めてくれる効果があります。
さらに、細胞にダメージを与え老化を促してしまう活性酸素の生成を抑制する抗酸化作用に優れているため、アンチエイジングや美肌効果も抜群!
メラニンの生成を抑え、色素沈着、しみ、そばかすを予防し、美白効果も期待できます。

【B-カロテン:肌荒れ予防】

B-カロテンは体内でビタミンAに変換される栄養素です。柿にはビタミンCとB-カロテンがどちらも含まれているため、2つの栄養素を同時に摂取することで相乗効果となり、粘膜を強化し、肌荒れの予防に効果が期待できます。B-カロテンは甘柿にも豊富に含まれていますが、干し柿にすると、約2倍の含有量へと増加します。

【タンニン:アンチエイジング・デトックス】

柿に含まれているタンニンはポリフェノールの一種で、収れん作用があるため、毛穴や皮脂腺を引き締める働きがあるため、美肌のためにうれしい効果を発揮してくれます。また、こんp収れん作用は肌だけでなく、腸にも関係するもの。下痢の改善にも効果的で、腸内環境を整えてくれます。また、血中の悪玉コレステロールを減少させて血液をきれいにし、老廃物を排出してくれる働きや、優れた抗酸化作用により老化を予防する働きも期待できます。

【カリウム:むくみ防止】

柿には、むくみ予防に効果的なカリウムも豊富に含まれています。カリウムは、ナトリウムを体の外に排出しやすくする作用があるため、塩分の取りすぎを調節するのに役立ちます。また、細胞内液の浸透圧を調整し、体液のpHバランスを保つ効果も期待できます。体内に蓄積した不要な水分や塩分の排出を促す利用作用があるため、血圧を下げる効果や、むくみ予防に効果的です。

【食物繊維:腸内環境改善】

柿には食物繊維が豊富に含まれており、とくに、水に溶けにくい不溶性の食物繊維を多く摂取することができます。不溶性食物繊維は、腸を刺激してぜん動運動を促すことで、腸内環境を整え便秘の予防・改善に役立ちます。腸内環境が乱れると、肌荒れやニキビなどの肌トラブルの原因となるため、腸内環境を整えることで美肌にも効果的です。

さらに美容効果をアップさせるおすすめの食べ方

柿はそのままカットして食べるだけでも豊富な栄養素を摂取することができますが、一手間加えることで、さらに美容効果をアップさせることができます。

柿のおすすめの食べ方①脂質と一緒に

柿に含まれているB-カロテンは、脂質と一緒に摂取することで吸収率がアップするので、カットした柿と一緒に、お好みのチーズを合わせて、上から少量のオイルをかけて食べるのがおすすめ!
さらにナッツ類も一緒に組み合わせると、ビタミンEも同時に摂取でき、抗酸化作用もアップします。

柿のおすすめの食べ方②たんぱく質と一緒に

柿には豊富なビタミンCが含まれているため、たんぱく質を含むヨーグルトなどの乳製品と一緒に摂取することで、コラーゲンの生成を助けることができます。
美肌効果をさらにアップすることができ、なおかつカットしてヨーグルトをかけるだけなので、忙しい方でも簡単にトライできるおすすめの食べ方です。

医者いらずとも言われるほどの、健康・美容効果抜群のスーパーフード「柿」。剥くだけで生でそのまま手軽に食べられるので、旬の季節にはぜひ積極的に食卓に取り入れてみてくださいね。