腸育コンシェルジュのshihoです。
むかしから日本人の食卓には馴染みのある「お酢」。お酢は健康を維持するための飲み物として愛飲している人もいるほど、体によいイメージのある調味料として知られていますが、最近の研究ではさらにさまざまな効能があることが証明解明されています。
お酢にはどのような健康・美容効果があるのでしょうか?
今回は、お酢に秘められた効果効能を詳しく紹介していきます。

お酢に含まれる「有機酸」とは?

お酢は、古くから利用されている人類最古の調味料。健康や美容にうれしい効果があることで知られていますが、その秘訣は、お酢に含まれる「有機酸」と呼ばれる成分にあります。

お酢には、「アミノ酸」・「酢酸」・「クエン酸」といった有機酸が含まれており、これらが疲労回復効果、血流を改善する効果、ダイエットや便秘解消、美肌づくりなど、さまざまな側面でうれしい働きをしてくれます。

お酢は美肌に良い?効果・効能は?

お酢には肌荒れの原因となる過酸化脂質の増加を防ぐ働きがあるため、肌を健やかに保ちながら美肌へと導いてくれる効果があります。
また、酢はビタミンCを破壊する要因となる酵素の働きも抑えてくれるため、ビタミンCと一緒に摂取することで、より高い美肌効果が得られ、美白効果や、シミやそばかすの予防としても効果的です。

さらに、お酢に含まれるアミノ酸は優れた保湿効果を発揮します。
肌の水分を保ちハリを与える働きがあり、肌の新陳代謝を促進する効果もあるため、ターンオーバーを整えて肌トラブルのない美しい肌を保ってくれます。

「酢酸」は便秘解消に効果的

お酢の主成分となる「酢酸」は、腸の消化を促す効果があるため、便秘解消に効果的です。
酢酸は、お酢独特のツンとする匂いや酸味の元となっていますが、この酸味や刺激臭により胃酸の分泌が促進されます。

便秘が解消されることで腸内環境を整えることができるため、溜め込みにくく太りにくい体質へと改善することができ、ダイエットにも効果的です。
さらに、腸内環境が整うことで、美肌への効果も期待できます。

内臓脂肪の減少にも

お酢には脂肪の合成を抑制する働きがあり、内臓のまわりにすでに蓄えられた内臓脂肪の燃焼を促す効果が期待できます。
内臓脂肪が過剰に蓄えられてしまうと、高脂血症や高血圧などの生活習慣病を引き起こす可能性も。お酢を毎日摂取することで、内臓脂肪の減少や生活習慣病の予防・改善にも役立つと言われています。

体のむくみにもアプローチ

腎臓は体内が弱アルカリ性の時に最もよく働き、腎臓系が弱っている人は浮腫みやすいと言われています。逆に言えば、浮腫みやすい人は腎臓が弱っている=体が弱アルカリ性から酸性に傾いてしまっている可能性があります。
お酢自体は酸性の調味料ですが、実はお酢は体内に取り込まれると、体を弱アルカリ性に保つ働きがあります。
そのため、むくみやすくなっている酸性の体を弱アルカリ性へと戻し、むくみの解消・予防効果が期待できます。

種類豊富な「お酢」は求める効果で選ぼう

お酢には調味料としてよく使われる「穀物酢」以外にも、リンゴ酢・黒酢・米酢・バルサミコ酢・ワインビネがーなど、さまざまな種類があります。
お酢の成分と組み合わせることでさらに多くの効果効能を得ることができるので、求める効果に合わせて、自分にぴったりのお酢を選びましょう。

【注目したいお酢の成分】

リンゴ酢:リンゴが主原料なので、リンゴに含まれる水溶性食物繊維・アップルペクチンを豊富に摂取できる。善玉菌を増やす作用があり、腸内環境の改善におすすめ。

黒酢:独特の香りと甘みが特徴の、玄米を主原料としたお酢。腸を刺激するクエン酸が豊富。

米酢:精製した米を主原料したお酢。米のみで作られたものを純米酢という。アミノ酸のほか、ビタミンやミネラルも豊富に含む。

バルサミコ酢:ブドウ果汁が主原料のため、ポリフェノールが豊富でアンチエイジングなどにも効果的。ブドウ果汁を煮詰めて熟成させた、ワインのような芳醇な香りと酸味が特徴的。女性らしさを求める方におすすめのお酢。

ワインビネガー:その名の通り、ブドウ果汁を主原料したお酢で赤・白の2種類がある。ポリフェノールの抗酸化作用により、老化促進の抑制に効果的。

美肌・便秘解消・ダイエット・むくみ解消など、さまざまな美容・健康効果のあるお酢。好みの味や求める効果に合わせて、自分にぴったりのお酢を毎日の食生活に取り入れてみましょう。