美意識・健康意識の高い方達の中で人気が高まっている「グラスフェッドプロテイン」。
「グラスフェッドビーフ」や「グラスフェッドバター」は聞いたことがあっても、「グラスフェッドプロテイン」というのは、あまり馴染みのない言葉かもしれません。
運動しない方でも飲みたい「プロテイン」ですが、品質をしっかりとチェックしないと、なかには健康のためにあまりよくない製品もあるのが現実です。
そこで今回は、安全かつ高品質で栄養価の高い「グラスフェッドプロテイン」について、詳しくご紹介していきます。
「グラスフェッド」とは?
「グラスフェッド」とは、動物を飼育する際に、牧草(grass)のみを与えられて育てられた(fed)、つまり、広大な土地でストレスなく放し飼いで自然の草を食べて育ったという意味をさします。
通常、世の中にお肉や牛乳、バターなどなどさまざまな食品として出回っているもととなる牛は、人工飼料やホルモン剤、抗生物質などを使用されていることも多く、その安全性が問題視されています。
自然派志向の高まりから、一般的なグレインフェッド(穀物飼育)のものではなく、良質な牧草を食べて育った牛からできた「グラスフェッドビーフ」や「グラスフェッドミルク」「グラスフェッドバター」などを選択する方もだんだんと増えています。
グラスフェッドミルクは、穀物を一切与えずに、無農薬かつ化学肥料不使用の牧草のみを食べて育った乳牛から採れるミルクです。
安心安全な良質な牛ミルクで、香り高く濃厚なコクとすっきり感を持ち合わせた美味しさを楽しめます。
さらに、味の良さだけではなく牛乳自体の栄養も異なり、一般的な牛乳よりも「ビタミンE」や「βカロテン」、「共役リノール酸」「ω-3脂肪酸」が豊富に含まれており、美容や健康効果も期待されています。
グラスフェッドプロテインは何が良いの?
通常のホエイプロテインの場合、牛は高エネルギーの穀物飼料を食べ、さらに運動不足やストレスを感じることがあり、脂肪分が多い体に育ちます。
一方でグラスフェッドプロテインは、人工的に配合された穀物を食べることなく、牧草飼育で育った牛からつくられるプロテインです。
牧草を動きながら探すため、運動不足に陥らずに引き締まった体に育ちます。
通常のホエイプロテインとは異なり、ホルモン剤などを打っていないため、有害物質のリスクがなく安全性の高いプロテインです。
また、栄養面でも通常のプロテインに比べてグラスフェッドプロテインは、より優れた効能を得ることができます。
プロテインの製法もチェック
ホエイプロテインの製法は「WPC製法」と「WPI製法」の2種類があり、WPC製法は、ホエイプロテインの中でもっとも伝統的な製法です。
WPC製法では乳糖や乳脂、灰分などが含まれますが、それらを取り除いて、WPC製法で分離されたタンパク質をさらにイオン交換して含有量を高めたものがWPIです。
WPI(Whey ProteinIsolate=分離乳清タンパク質)製法でつくられたプロテインは、タンパク質以外の成分はほぼ除去され、高濃度のホエイタンパクが作られます。
WPIのタンパク質含有量は100gあたり90g以上にまで高まり、精製度が高い分、WPCよりも消化吸収速度も早くなります。
WPCはリーズナブルに手に入りやすいホエイプロテインとして広く愛されていますが、WPI製法は、乳糖を極限まで除去できるため、お腹がゆるくなりやすい人や、乳糖不耐症の方でも飲みやすいプロテインです。
グラスフェッドには美容効果も
グラスフェッド牛には、美肌づくりに欠かせないビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
さらに、不飽和脂肪酸の一種である「オメガ3脂肪酸」の含有量は、通常のグレインフェッドの約3倍にもなります。
オメガ3は血行促進効果があり、皮膚細胞の新陳代謝を活発にするため、肌のターンオーバーを促し肌トラブルの改善やアンチエイジング効果、美肌効果を発揮します。
肌のくすみが気になる方も、オメガ3を摂取することによってくすみのないトーンアップした肌へ導くことができます。
穀物を一切与えずに、無農薬かつ化学肥料不使用の牧草のみを食べて育った乳牛からつくられる「グラスフェッドプロテイン」。
美容のために欠かせない良質なタンパク質を摂れるだけでなく、豊富な「ビタミンE」や「βカロテン」、「共役リノール酸」「ω-3脂肪酸」も摂取できる、安心安全で美容効果も高いプロテインです。
毎日の生活に取り入れて、イキイキとした美しい体づくりを行いましょう。