美容家の岩倉陽子です。
女性のみなさんにとって髪は大事なものですよね。
特に女性は髪を染めたり巻いたりすることも多いので、髪にダメージを与えてしまいがち。
そこで今回は、美しい髪のために摂りたい栄養素や食べ物をご紹介します。
いくつになっても美しい髪でいるために、食事にも目を向けてみてくださいね。

ツヤのある髪に欠かせない「ケラチン」

髪や爪、皮膚などの角質層を作ってくれるのが「ケラチン」というタンパク質。
18種類のアミノ酸が結合してできた成分で、美しい髪を育てるためには欠かせません。
髪の成分の約80〜90%はタンパク質でできているといわれていて、ケラチンが不足してしまうと、髪が細くなったりツヤがでなくなったりすることも。

トリートメントやシャンプーに「ケラチン配合」と、書かれているのを見たことがある方もいるのではないでしょうか。
この「ケラチン」は体の中で作ることができないため、食事やサプリメントなどから摂ってあげる必要があります。「シスチン」「グルタミン酸」「ロイシン」などのアミノ酸を豊富に含んだタンパク質を摂ることで、ツヤのある髪を育ててくれます。

美しい髪を育てる栄養素

・タンパク質

髪を育てるのに必要な「ケラチン」を体内で作るため、タンパク質は欠かせません。
中でも「シスチン」という種類のアミノ酸が含まれたタンパク質を摂ることが重要です。
「シスチン」は肉や魚、大豆などに多く含まれているため、「動物性タンパク質」と「植物性タンパク質」をバランスよく摂るのがおすすめです。

・亜鉛

新しい細胞をつくるために必要なミネラルの一種が「亜鉛」。
ミネラルの中でも体内で作ることのできない16種類のミネラルを「必須ミネラル」と呼ぶのですが、亜鉛はその中の1つです。
タンパク質と同じように「ケラチン」を作るために必要な栄養素で、抜け毛や薄毛を予防して強い髪を作ってくれる働きがあります。

・ビタミン

他の栄養素の働きを手助けしてくれるのが「ビタミン」。
特に「亜鉛」の働きを助ける役割があります。
頭皮や粘膜の健康を維持する働きがある「ビタミンB2」や、頭皮の新陳代謝を促す「ビタミンB6」、血行を良くしてくれる「ビタミンE」などを積極的に摂るのがおすすめです。

美しい髪を育てる食べ物とは?

・乳製品

チーズやヨーグルトなどの乳製品には「カゼイン」と呼ばれるタンパク質の1種が豊富に含まれます。
カゼインは美しい髪を育てるために欠かせない栄養素です。
乳製品には「必須アミノ酸」と呼ばれる、体に必要な9種類のアミノ酸がバランスよく含まれているのがポイント。
髪にいいのはもちろん、体にもいいことばかりの食べ物です。

・卵

卵にはビタミンB郡の1種である「ビオチン」という栄養素が豊富に含まれています。
皮膚や粘膜の維持、爪や髪の成長を助ける働きがあり、髪を育てるのに必要な「ケラチン」の生成にも重要な役割を果たしているそう。
海外では、髪や頭皮の健康を考えたサプリメントにも使われているそうですよ。
卵以外にもレバーやきのこ類などに多く含まれているので、ぜひ積極的に食べてみてください。

・ナッツ

くるみに含まれる「メチオニン」というアミノ酸は、髪にいい栄養素の1つ。
メチオニンは「アミノ酸のリーダー」とも呼ばれていて、効率よくアミノ酸を吸収して働かせるために欠かせない存在です。
またカシューナッツには、先ほどご紹介した「亜鉛」が豊富に含まれます。
髪にツヤやハリを与えてくれたり、髪のキューティクルを保護してくれる働きがあるのでおすすめですよ。

オイルやトリートメントなどのヘアケアと同じくらい、髪にとって大事なのが食事から摂る栄養素。
特に体内で作ることのできない栄養素は、意識して摂るようにしたいですね。
今回ご紹介した食べ物は、髪だけでなく健康面にも嬉しい効果のあるものばかりです。
どれも身近な食材なので、普段の食事にぜひ取り入れてみてくださいね。