小さい頃からほとんどの方が食べ馴染みのある「バナナ」。サッとそのまま手軽に食べられて、1本でしっかりと食べ応えがあるので、朝食や小腹がすいたときなど、手っ取り早くカロリーチャージできる、常備しておくとなにかと便利な食材です。
栄養価が高く、整腸作用があるというイメージを持っている方は多いかもしれませんが、バナナには美肌効果やダイエット効果も期待できるということをご存知でしょうか?

身近な存在ながらもあまり知られていないバナナの美容効果について、くわしく解説していきます。

バナナのおもな栄養素

バナナには、アンチエイジングに効果的な「ポリフェノール」や美容にかかせないビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ナイアシン・葉酸・パントテン酸などのビタミンB群、美白効果のあるビタミンC、善玉菌を増やす「食物繊維」と「フラクトオリゴ糖」、整腸作用のある「難消化性でんぷん」など、美しく健やかな身体へ導いてくれる優れた栄養素が豊富に含まれています。

バナナの美容効果

・アンチエイジング

バナナには、抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富に含まれているため、アンチエイジングに効果的です。
肌の細胞を傷つけ、シミやシワなどの加齢の原因となる活性酸素を抑制する働きがあります。

・美肌効果

バナナには、美肌に欠かせないビタミン類が豊富に含まれています。
代表的なビタミンCは、毛穴トラブルの原因である過剰な皮脂の分泌を抑え、黒ずみ毛穴の原因である毛穴まわりの色素沈着を薄くする作用があります。
さらに、コラーゲンの生成を促しハリを改善させる効果や美白効果が期待できます。

そのほか、バナナには肌荒れの改善や肌のハリ・ツヤの回復に役立つビタミンB1、肌のバリア機能を回復させ細胞の再生・保護に役立つビタミンB2、皮膚のターンオーバーを促し肌トラブルを改善する働きのあるビタミンB6、皮膚のバリア機能を改善し、コラーゲンの産生を促す効果のあるナイアシン、ダメージを受けた皮膚の再生をサポートしてくれる葉酸・シミやシワ、たるみやくすみ、毛穴の黒ずみなど、ビタミンCが作用する美肌効果をサポートするパントテン酸などのビタミンB群も豊富に含まれています。

・腸内環境改善・ダイエット効果

バナナには食物繊維とフラクトオリゴ糖の両方の栄養素が含まれているため、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を改善してくれる効果があります。
さらに、難消化性でんぷんも含まれているため、不溶性食物繊維のように便のかさを増してお通じを改善してくれたり、整腸作用により、腸の働きを促し整えてくれる効果が期待できます。
通常、食品に含まれるでんぷんは消化酵素により分解され、小腸から吸収されますが、難消化性でんぷんは消化されることなく大腸まで届くことが特徴です。

また、バナナに含まれるビタミンB群の一種であるパントテン酸には、悪玉コレステロールとのバランスを整える働きや、糖や脂質の代謝機能をアップさせ、肥満を予防する効果があるため、ダイエットにも効果的です。

バナナは毎日食べても大丈夫?

美肌効果やダイエット効果など、さまざまな美容効果を得られる身近なスーパーフドであるバナナ。バナナは毎日食べても問題のない食材ですが、いくら美容に良いからといって食べ過ぎてしまうとカロリーオーバーになってしまうため、理想は1日1本、多くても1日2本までに控えるようにしましょう。

また、普段の朝食にパンなどの炭水化物を食べていた方が、その置き換えとしてバナナに変更する場合は、無理なくカロリーを抑えられバナナダイエットができますが、「バナナ=痩せる」というイメージで普段の朝食に加えてたくさんバナナを摂取してしまうと単純に1日のカロリー摂取量が増えて逆に太ってしまう可能性もあるので注意が必要です。
毎日の食生活に適量のバナナを取り入れて、無理なく美味しく美しくなりましょう。