コロナウイルスの影響で、世の中の婚活スタイルが大きく変わってきている昨今、マッチングアプリや結婚相談所等を利用する人がとても増えてきているように感じます。
外出を控えたり飲み会や合コン等も減ってきたりしている影響で、自然に出会って結婚するということは難しく、自分で行動して、相手を探さないといけない時代になりました。
この、「婚活市場」に身を置いて、自分から主体的に相手を探していく際に、
・どうやって相手を探したらいいかわからない
・どういう人が自分にあっているかわからない。
・どのようにアピールやアプローチをしたらいいかわからない

といった悩みを多く耳にします。
そして、そういう人に限って、やみくもに動いているために成果は出ず、疲弊し、どんどん心がすり減っていく…。
気が付いたら婚活疲れを起こし、徒労感と焦燥感だけが残ってしまうのです。
そんな方にこそ、知ってもらいたいのが、「マーケティング視点で婚活を考える」ことです。
「マーケティングは仕事で使っているけど、なんだか婚活も仕事みたいでいやだ…」
と思われるかもしれませんが、理想の結婚生活を手に入れるためには、このマーケティング視点を取り入れ、自分の考えていることを整理し、自分で決めた方針に従い行動し続けることで、必ず納得のできる結果を導き出すことができると思うのです。
今回から3回にわたり、婚活を成功に導くための戦略をマーケティング視点で解説していこうと思います。
~前編~ 自分の婚活市場価値を客観的に知る
~中編~ 自分という商品の売り出し方を考える
~後編~ 一生一緒にいるパートナーを見極めて最適なアプローチを考える


自分の婚活市場価値を客観的に知る

商品やサービスを世に出したい思ったとき、マーケティングではまず「商品やサービスを売る市場を調査」します。
ライバルになりそうな商品はどこ社のどんなサービスで、どういう特徴があるのか…。といった具合です。婚活でいうと、自分という商品を婚活市場というマーケットに置いたときに、今自分がどのポジションにいるのかということを客観的に捉えるということです。
つまり、あなたの競合(いわゆるライバル)がどんな人たちかを知ることが大事なのです。

・自分と同じようなライバルたちがどれくらいいるか
・自分と同じようなライバルたちはどんなターゲット層の人たちを狙っているのか
・自分と同じようなライバルたちはどんな武器(強み)を持ち戦っているのか
・自分は同じようなライバルたちと比べて有利なのか不利な立ち位置にいるのか

ライバルたちに勝てるようにするにはどうすればいいか。
マーケティング視点があれば、まずは自然と周りと比べたときの立ち位置を明確にし、その人たちに勝つための戦略を練ることができるわけです。

さて、この市場調査、具体的にはどういうことをすれば良いのでしょうか?
基本的には何からはじめてもいいのですが、まずは情報収集からしてみましょう。
インターネットの記事は偏った意見も多いので、一つを鵜呑みにするのは避けましょう。
また、メディアから情報を収集する以外にも以下の方法がおススメです。


1 専門家に聞いてみる
マーケティングの調査では、専門家や有識者に調査を依頼するのもが常です。
これを婚活に置き換ると、真っ先に浮かぶのは結婚相談所の仲人さん。
彼らは他人で初対面になることが多いので、周りの婚活している同世代と比べた理由を客観的に分析できると思います。

2 異性の友人や既婚者(両親は余計な心配がはたらくので、できれば他人)に聞いてみる
特に既婚者は、結婚するにあたり、どんな要素が結婚には大切かを経験していてわかっていますし、どんな人を求めて探せば幸せになれるか彼らなりの考えがあることでしょう。
また、結婚生活においてのリアルが見えている彼らに聞くことで、自分が結婚生活に求めているものが高望みなのか等、助言をもらえることでしょう。

3 マッチングアプリを調査!
自分のライバルを知るもう一つの方法、それはマッチングアプリの同性と自分を比べてみるということです。
一番手っ取り早い方法は、異性のマッチングアプリをやっている友達にお願いして、自分と同じくらいの年齢、身長、年収のプロフィールを見せてもらうことです。
ライバル達がどんな人たちで、自分は周りのレベルに比べて高いのか低いのかを知ることで、過度な心配をしている人はそれが緩和され、逆に、周りのレベルが高い事を知り、「自分も頑張らないと」、と自分を奮い立たせられるかもしれません。


ライバルを知ると、自分の立ち位置が明確になります。
ただし、気を付けてはおかなければいけないのは、「あなたはあなた」ということです。
勿論、一定のレベルまで自分を底上げする事はマストでやるべきことではあるのですが、それを過度にやりすぎてしまい、逆にコンプレックスになってしまったり、自信を喪失してしまったりすることもしばしば。

次回以降は、市場分析をした後の、自分という商品のプロデュースと、どの層に刺さるようにその商品を売り出していくかという視点でお話したいと思います。