コロナ禍を経て、婚活自体も大きく変わってきました。
偶然運命の人に出会う機会は大幅に減り、出会いの数が少ない人ほど、戦略的に婚活をしないと結婚できる相手に出会えない世の中になってきました。
商品を売るためにはマーケティングが不可欠です。
どの市場で誰をターゲットにどのくらいの価値で提供するか。
ライバルは誰なのか等、考えることが沢山あります。
マーケティング思考は実は恋愛にも大きく通じるところがあり、前編では、自分の婚活市場での価値を客観的に知ることで、ライバル達を知り、自分がどういう人たちと戦うのか、また、立ち位置を明確にすることで、自分がどう行動していくかの作戦を立てることができるわけです。
そして、今回は、その作戦のひとつ、あなたという「商品」を理解してどの様な戦略で売り出すか、つまり、自分という商品のプロデュースと、どの層に刺さるようにその商品を売り出していくかという視点でお話したいと思います。
「自分」という名の売り出し商品の理解
さて、市場分析が済んだところで、次はどうしたら好きな人=お客様に選ばれるかというところを考えていきましょう。
ここではまず、商品=自分とします。
つまり、この婚活市場において、その自分という商品を理解して、プロデュースし、どの層にどう刺さるように売り出していくのかを考えるのは非常に大事なことです。
実際の商品マーケティングでは、その商品を売るときの販売コンセプトや販売ビジョンを立てると思います。
どういう人に手に取ってほしいとか・・・。それに近しいものですが、手に取ってもらう前にワンアクション。
まずは、自分がどのような人間で、どのような結婚生活を望んでいて、結婚によってどんな姿になりたいかということをまずは考えてみましょう。
商品=自分の特性をとらえる
第一に知るべきなのは、自分はどんな人か。どんなことが好きで、どんなことが嫌いで、何に喜びを感じ、どんな事に価値を見出している(いた)のか。
さらに、どんな環境で育ち、何に影響を受けてきたか。
自分という人間(タイプ)と価値観を知ることからはじめましょう。
ちなみに、価値観は、大人になってから変わっている可能性もあるため、
1 幼少期~就職前
2 社会人になってから
で分けるとより分かりやすいです。
幼少期の記憶を呼び起こす
価値観の掘り起こしや自己分析する上で重要なのは、幼いころの記憶です。
特に家族との記憶は、あなたの家族を作るうえでの価値観に大きく影響している可能性があります。
父との関係、母との関係、友達との関係、学校や習い事等の師との関係。
楽しいと感じた記憶は何で、嫌だった記憶は何でしょうか。
それらの身近な人にしてもらって嬉しかったことは何でしょうか。
それは、自分が家族を作った際に、自分の家族にしてあげたい価値観に繋がることが多いです。
大部分の人が、理想の家族像は?と聞くと「自分の両親」と答えます。
それくらい、多くの人にとって、自分の周りの人との関係は大きく影響しているのです。
・平日はいつも一緒に食卓を囲みたい
・土日はどこかに出かける、外食をする
・毎年一回家族旅行をする
等、自分が当たり前だと思っていたことが、実はそうでないということもしばしば。
自分の当たり前は他人の当たり前ではありません。
また、家族仲が不和だった場合、自分の親の様にはなりたくないと思う方もいえるかもし
れません。
それも大いに結構。
自分はそうなりたくないからこそ、こうしたい、があると思うのです。
現在の価値観を掘り出す
次に、現在の自分の価値観を書き出してみます。
自分は10年後にどこで何をしていて、どんな関係を築くことができていたらいいか。
ふわっとでも浮かんでくる像を言語化してみましょう。
例えば
・お互い切磋琢磨できるバディみたいな関係
・お互いの家族を大事にし、実家の家族とよく旅行に行くような関係
・家事や育児はお互いが平等にこなし、お互いが家庭でも社会でも自己実現できる関係
・海外に住んで子供は三人で、小型犬を飼って…
等です。
自然と今度は、自分という商品がどんなものでそれを良く知ることでそんな関係や結婚生
活に近づけるとか、目指す方向性が見え、ブラッシュアップして売り出す作戦が立てられ
るわけです。
これらを導きだすのは、なかなか自分では難しいと思うのですが、そういう方はまずは、
以下を深堀してみてください。
・どんな子供時代でどんな人に囲まれてきたか
・自分の人生に大きく影響を与えてきた経験や挫折
・特に嬉しかったことなどから自分の大事にしているものやこだわり
・今までの恋愛において、どんな人にどんな感情を抱いてきたか
とくに、「過去の恋愛はあまり向き合いたくない話で思い出したくない」という方も多いか
もしれませんが、失恋は財産です。
あの時、うまく行かなかったのはなぜか、というところに向き合えない人はいつまでたって誰とももうまく行かないことが多いものです。
自分が惹かれてきた人は、もしかしたらうまく行かない人かもしれないですし、とにかく事実としてとらえ第三者になったつもりで俯瞰して過去を振り返りましょう。
そう思うと、恋愛において自分を知るということは、昔就活の時に苦労してやった、自己分析に近いですよね。
さて、いかがだったでしょうか。
自分はどんな市場で勝負するのかを知るための、自分という商品分析についてお伝えしました。
次回はようやく、あなたという商品を好む人はどんな人か、そしてその見つけ方についてお話します!
一生一緒にいるパートナーを見極めるためにはどうしたらいいか。
続きは後編で。