娘を美人に育てる「美人育児」の基礎「足育」

モデル・ポージング講師の中居よさのです。

美人育児とは、「ママになってもキレイでいたい 」「育児も美容もがんばりたい」といった美人ママになるための育児ではありません。

美人育児は、「娘(子供)を、将来的に美人にするための育児」です。

今回は、これまで私が試行錯誤を重ねてきた「美人育児」その実践の原点ともいえる「足育(あしいく)」をご紹介します。

美人は地に足がついている

「地に足がつく」という言葉があります。
考え方や行動がしっかりして、落ち着いている。という意味です。

反対に「地に足がついていない」という否定語もしばし使われます。
考え方や行動が浮ついていて、しっかりしていない。という意味です。

前回、美人育児は幸せになるための育児法であり、娘を
「どんな状況でも光をみつけ、どんな逆境におかれても水を吸い上げる根を持った強い花に育てる育児
と述べました。

つまり美人とは地に足がついた存在、生命力に満ちた存在なのです。

足育(あしいく)をするだけで人生は変わります

ずいぶんと大げさな…と思われる方もいるかもしれません。
結論から申しましょう。確実に人生は大きく変わります。

これだけで「美人になれる」といっても過言ではありません。
それくらい土台である足は大切なのです。

積み木を想像して下さい。
土台をきちんと整えた積み木の塔は倒れることはありません。
勉強でも、スポーツでも、どんな技術にも基礎固め、土台は不可欠。
体も同じです。

美人にとって美しい凛とした姿勢は必須です。
その姿勢には、正しく歪みのない骨格が必要です。

人間の骨格は約208の骨で形成されており、その208の骨を支えているのが足です。
足の歪みは、O脚やX脚など足元だけでなく、骨盤や肋骨、脊柱、頭蓋骨にも影響を及ぼします。
つまり足の歪みがぽっこりお腹、垂れたお尻、猫背、顔の大きさにまでつながっているのです。

歪みの無い骨格を幼少期から形成することが美人育児にとっていかに重要か、
そしてその土台となる足を正しく育てることがいかに重要かを知りましょう。

具体的に「足育」とはどんなものでしょう

日本にはこの足育に関する団体が複数存在しますが、そのうちのひとつ
日本足育プロジェクト協会」は設立趣意書にこう記載しています。

靴選び?裸足が一番じゃないの?

そう思われる方もいるかもしれません。
足育を専門とする方々の中でもこれについては常に議論されているのですが、現在の日本で一般的な生活をしていく場合、家から出て裸足になれる環境は多くありません。
アスファルトの道路を素足で歩くわけにはいきませんし、多くの保育園、幼稚園、また小中学校では上履きの使用が義務付けられています。

ですので、いま子供たちにとって「靴」は必須のものとなっています。
しかしながら、その「靴選び」の知識が浸透していないのが現実です。

【日本のNG足育の現実】

・すぐに大きくなるから少し大きめの靴を履かせる
・脱ぎ履きしやすいものを履かせる
・デザイン性の高い子供靴を履かせる
・「上履き」のデザインの固定化

子供の足はどんどん成長しサイズアウトしていきます。
少し大きめのものを買いたくなるは当然です。
玄関でさっと履くことが出来る靴、各種ブランドの大人顔負けのオシャレな靴。
これらを履かせてあげたい気持ちもとてもわかります。

そして上履きと言えば白くて甲部分に一本太いゴム線の入ったもの。
これらは現在の日本においてとても普通のことです。

ただ、普通は美人へ続く道ではありません
厳しく言えば、多くの普通に疑問を持たずそれを受け入れ続けることは、不美人への下り坂を歩いている危険性があるということです。
大切なことは常に自分の目線で考える習慣を身に付けましょう。

「足育」のきっかけと「足と靴のプロ探し」

私が足育に目覚めたのは、娘が2歳の時、腕を骨折したことがきっかけでした。

その時、絶対に後遺症を残さず治したいという思いから、「整形外科」と「小児整形外科」の違い、「大人の骨」と「子供の骨」の違いを学びました。
子供は小さな大人ではないのです。

骨を支える土台である足、これを正しく成長させることの重要性と靴選びの大切さを知り「足育」にたどり着きました。

骨折は親子共に辛い体験でしたが、その後の人生を幸せにするきっかけになったのです。

足育を始める時「足と靴のプロ」を探しました。
何件ものお店と、シューフィッターを尋ねました。

最終的に私が選んだのは
「Bloque(ブロック)」
靴とインソールの専門店です。
店舗名やメーカーをハッキリと記載するのは、この美人育児では、本当のこと、実際に体験したことを正直にお伝えしたいという思いからです。

「Bloque|ブロック」から学んだ美人育児の可能性

足と靴のプロは全国に存在するのですが、個人店や予約制の所が多く敷居が高い所が多いといえます。

そんな中「Bloque」はショッピングモール内にも店舗を持ち、気軽に立ち寄ることが出来るお店。
それでいてスタッフはスペシャリスト揃い。


義肢装具士、シューフィッター、幼児子ども専門シューフィッター、SIDASエキスパート認定技術者、靴職人、MBTトレーナー 在籍。

関東に5店舗あるBloque、その中の1つ「越谷レイクタウン店」を訪れました。

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足と靴の専門店「Bloque(ブロック)」越谷レイクタウン店

オーダーメイドシューズとインソールの専門店「Bloque|ブロック」
Bloque blog「子供の靴選び、取材風景」

1.丁重なカウンセリング

まずは、足型を測定し、足のサイズや幅、関節の状態、歩き方など、体の特徴を分析し、親子で現在の状態を知ります。

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足型を測定する様子

2.フィッティング

 専門スタッフが足に合った靴を提案、試着、デザイン性はもちろん履き心地のチェックが行われ、必要と判断された場合インソールも提案されます。

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インソールを試す様子

3.靴の正しい履き方指導と歩行のチェック

靴には履き方があります。正しい履き方を親子で学び、その靴を履いた状態での歩行のチェックが行われます。

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正しい履き方のレクチャーを受ける様子

この時、本当に足にあった靴、足をサポートしてくれる靴を正しく履いた時、当時3歳の娘は走り出しました。

骨折による長い安静期間を必要とされ、筋力も低下し、転んだことで骨折をした体験のトラウマから外遊びも嫌がるようになっていた娘が店内を走り出しました。
「この靴なら転ばない」とその靴を撫で「魔法の靴」と言いました。

娘が思わず走り出した感覚、足が体の土台であること、靴が幸せな人生をサポートすることを目の当たりにしたのです

美人育児の目的は、子供(娘)を将来的美人に育てることです。
そして美人に育てる目的は、幸せな人生の土台とするためです。

世の中には美人になる知識、美人をサポートする物が多く存在する。
そう確信しました。それを育児に応用していくのだ。
「美人育児」はこの足育の体験から始まったと言っても過言ではありません。

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。

これは美人を形容する言葉ですが、美しい花が育つためには丈夫な根が必要です。 花を支える歪みの無い茎も必要です。 美人のたたずまいは美しいものです。 そしてそのたたずまいを支える土台は足であり歪みの無い骨なのです。

世の中は美人になるための道具が山のようにあります。 その中から本物を見つけ育児に取り入れる。
美人育児は背伸びしたり、無理をするものではありません。
日常を、そして習慣を少しずつ美人路線へ整えていくものです。

足育も難しく考える必要はありません。
毎日履く靴が「魔法の靴」であれば、それは魔法の靴で立ち、座り、歩く日々になるということです。

美人の代表、シンデレラの最大の武器はガラスの靴でした。

あなたはお嬢様の足に、魔法の靴をプレゼントしてあげる賢い魔女になってください。
そしてぜひ、あなた自身の足にも魔法の靴をプレゼントしてください。
美人育児は二人三脚です。
さあ二人で、“魔法の美人育児”をはじめましょう。

足育に関する情報

●正しい子どもの靴の選び方 (日本足育プロジェクト協会https://ashiiku-pj.com/)
① ベルトで留められる
② 中敷が取り外せる
③ 適切なサイズ
④ 足指を圧迫しないつくり
⑤ 衝撃吸収性や耐久性がある
⑥  靴の底は足の付け根で曲がる適度なかたさ
⑦  かかとがしっかりホールドされている(ヒールカウンター)
⑧ つま先が少しそりあがっている

●足育の本格的資料をダウンロードできます。(PDF)
JASPE 足育指導資料 – 日本学校体育研究連合会