パンケーキやトーストにつけたり、紅茶に溶かしたり、そのままスプーンで、などさまざまな用途で使われるハチミツ。
甘くて美味しいハチミツは、風邪予防や美肌などに嬉しい作用があり、美容・健康効果が高いことは周知の事実、そのようなイメージがついている方も多いですよね。
ですが、それだけではなく、実はダイエットにも効果的なのをご存知でしょうか?甘くてカロリーが高そうなハチミツは、ダイエットに不向きな印象もありますが、良質なハチミツを選べば、その効果も期待できます。
ハチミツと一言で言っても種類はさまざま。
純粋なハチミツ以外に余計なものが含まれている市販の商品も多いので、しっかりと品定めをするのも大事なポイントです。
今回は、ハチミツのダイエット効果やおすすめの摂取方法をご紹介します。

ハチミツで痩せられるって本当?

ハチミツには、ビタミンB1、B2、葉酸などのビタミン類やミネラル類、カリウム、体内では生成できない必須アミノ酸も含まれており、栄養素がたくさん詰まった完全食といえます。
また、ポリフェノールも含まれているので、アンチエイジング効果も期待でき、美容健康に多くの効能があります。

ハチミツのダイエット効果① 血糖値の上昇を緩やかに

ハチミツは、美肌や風邪予防だけでなく、ダイエットにも効果的。
その理由としてまずあげられるのが、食べても血糖値が急激に上昇することがない「低GI」食品ということです。
食後は血糖値が上がりますが、血糖値が急上昇すればするほど、早く血糖値を下げなければと脳が働きかけ、より多くのインスリンを分泌します。
このインスリンの分泌が太ってしまうポイント。
インスリンは血中の糖分を脂肪に変えて溜め込む働きがあるため、ダイエットを成功させるには、このインスリンの分泌を抑制する、つまり血糖値を急上昇させないということが重要です。
ハチミツは甘みがあり満足感が得られますが、砂糖より低カロリーな低GIなので、砂糖を摂取するよりも血糖値の上昇が緩やかになり、脂肪をためこまないカラダづくりをサポートしてくれます。

ハチミツのダイエット効果②腸内環境改善

ハチミツにはオリゴ糖とグルコン酸が多く含まれ、腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増やし、悪玉菌の増殖を抑制する働きがあります。
悪玉菌が減り善玉菌が増えると、腸内環境が整うため便秘予防にも効果的です。
腸内環境改善、便秘解消はダイエットの近道。体内に老廃物が溜まったままになってしまうと、循環が悪くダイエットの妨げになってしまいます。
腸内環境を改善して、余計なものを溜めこまない痩せ体質を作ることがとても重要です。

ハチミツは「寝る前に食べる」のがおすすめ

ダイエットのためにハチミツを摂取する際は、「寝る前に食べる」のがおすすめ。
寝る前に甘いハチミツを食べるなんて、逆に太ってしまいそう、と心配になる方もいるかもしれませんが、その理由は「睡眠」にあります。ダイエットを成功させるには、良質な睡眠をとることが大切です。
質の良い睡眠をとることで、寝ている時に分泌される成長ホルモンが脂肪を分解し、筋肉を発達させてくれます。
寝不足が続き、良質な睡眠がとれていないと、成長ホルモンがしっかり分泌されないため、寝ている間に血糖値が下がってしまっています。
そうなると、体内では血糖値をあげようとコルチゾールが分泌され、その興奮作用により眠りの質が下がるという悪循環が生まれてしまいます。
成長ホルモンがもっとも分泌されるゴールデンタイムとされているのが22時~2時のあいだ。
寝ているあいだに体を低血糖にさせないためには、22時前にスプーン1杯のハチミツを食べて、このゴールデンタイムにしっかりと良質な睡眠をとることが、結果的にダイエットに繋がります。

ハチミツは「純粋はちみつ」を

ハチミツといっても安価なものから高級なものまで幅広い商品が展開されています。
マヌカハニーやアカシアハチミツなど、ハチミツの種類にもいろいろありますが、必ず注目してほしいのが「純粋はちみつ」かどうか。
ハチミツには、「純粋はちみつ」「精製はちみつ」「加糖はちみつ」の3種類があり、このなかで加工がされていないものは「純粋はちみつ」のみです。
「精製はちみつ」「加糖はちみつ」は、糖類が加えられたり加工されたりと、純粋はちみつの含有量が低いので、ハチミツから得られる効果も半減してしまいます。
品選びの際には天然の「純粋はちみつ」を選ぶようにしましょう。

身近な食材のハチミツ。
風邪予防や美肌効果など、健康や美容に効果的な食材として知られていますが、就寝前に摂取することで睡眠の質を高め、ダイエット効果も期待できます。
無理なくだれでもすぐに始まられ、継続しやすい方法なので、ぜひふだんのライフスタイルに取り入れてみましょう。