モデル、ポージング講師の中居よさのです。
美人育児とは、子供が将来的に「美人」と呼ばれるように育つことを、外見的内面的に積極的にサポートする育児です。

娘が登校拒否、その理由はランドセル!

小学生といえばランドセル。
今はカラーも豊富で、おしゃれなデザインのものばかり。
選ぶのも楽しいし、持ち主の個性を楽しめる素敵な通学グッズです。

小学一年生になって1ヶ月過ぎた頃、娘が「学校に行きたくない。」と言いました。
よくよく話を聞いてみると、「ランドセルが重くて体が痛い。」とのこと。
片道15分の通学が辛く学校に行きたくないとのことでした。

実はこのトラブル、多いことご存じでしたか?
教科書は年々ページ数が増え、ランドセルもそれに合わせて大きくなり、何も入れていないランドセルの平均の重さは1.2㎏~1.4㎏。
中身を入れたランドセルは5㎏が平均とされています。

文部科学省は2018年この問題を大きく捉え、教科書などを学校に置いて帰る「置き弁」を進めるようになりましたが、まだまだ子供達の背中には大きな負担がかかっています。

中身がどうにも出来ないなら、入れ物であるランドセルを!と「軽いランドセル」を探しましたがぴったりなものは見つかりませんでした。

そこでランドセルをDIY。

今回はランドセルの過度な重さが子供に与える影響と、軽いランドセルの作り方をご紹介致します。

専門家も言う体重の20%を超えないで欲しい子供への負荷

多くの専門家は、子供の骨に大きな負荷をかけることをよく思っていません。
「体重の10%~20%を超えないように」と指導しています。
けれども実際の平均はこちらです。

小学一年生の平均体重・・・21㎏
ランドセルの中身の重さの平均・・・3.6kg
ランドセルの重さの平均・・・1.2~1.5㎏

なかなか体重の20%を超えないのが難しいのが現状です。

ランドセルの過度な重さが、子供の体に与える影響

首を痛める・肩こり

重いものを背負うと、その重みで前傾姿勢になります。
その前傾姿勢のまま前を見ようと顔をあげることで、首を痛めてしまうのです。
また、この姿勢が習慣化することで、腰の痛みや肩こりも発生します。

姿勢の歪み

重いものを背負って階段の上り下りをしたとき、体重の15パーセント以上の重いものを背負っていると、体幹の左右の動揺が大きくなるという研究結果が出ています。
学校は階段の上り下りも激しい場所。
体幹の動揺が姿勢の歪みに繋がります。

ないなら作ろう、軽いランドセルをDIY

軽いランドセルを探しても、見つけることはできませんでした。
ならば作ってみようとDIYに挑戦。

【材料】
・ナップランド
・ランドセルカバー(自治体支給)
・マジックテープ
・クラフトボンド
・カバンテープ
・金具
・針と糸

「ナップランド」、小樽生まれのナップザック+ランドセルを改造

土台として使ったのは、北海道小樽の小学生の7割が使っているというバッグのムラタ「ナップランド」。
山や坂の多い北海道小樽の町で、雨でも雪でも使える「ナップザック」と「ランドセル」の両方の良いところを取り入れた通学カバンとして1970年の発売から大人気のベストセラーです。

とっても軽いです!
重さは通常のランドセルが1.2~1.5㎏なのに対し、半分の660g
そして大きさは通常のランドセルと同じ、A4ファイルにしっかり対応。

難点は、革製のランドセルに混じると、どうしても目立ってしまうデザイン。
けれどもそれも、とても簡単に解決できました!

ランドセルカバーを取り付けるだけ、簡単DIY

①ランドセルカバーを取り付ける
バッグと、ランドセルカバーにクラフトボンドでマジックテープを貼り付け、着脱式のランドセルカバーを取り付けます。

バッグに直接ランドセルカバーを貼ったほうがより楽なのですが、我が家の場合、自治体指定のランドセルカバーは一年生の時のみの使用期間。
また行事のきなど皮のランドセルを使う時にも再使用可能なように、マジックテープで取り付けました。


②フックを取り付ける
ナップランド自体にもフックはあるのですが、我が家はGPS「みもり」と自治体指定の防犯ベルの両方を左右のベルトに取り付ける必要があったので、カバンテープと金具を糸で縫い付け、フックを増やすことに。

③肩ベルトカバーで負担を軽減
外側で重さをカバーできても、まだまだ中身の重さは平均約3㎏。
そこで、綿が肩への負担を分散してくれる、厚手の肩ベルトカバー(肩ストラップカバー)を取り付けました。

完成!!Before→After

Before

After

いかがでしょう?
だいぶランドセルよりになったナップランドです。

軽いランドセル、学校やお友達の反応は?

学校には、こちらのナイロン製のランドセルを使いたいことと、理由をお伝えしてから使用を開始しました。
また娘とも、普通とは違うものを使っていることは悪いことでは無い。
けれど不思議に思う人もいるから、聞かれたらきちんと「重くて体が痛くなっちゃうからこのランドセルを使っている」と答えられるようにしよう、ということをよく話し合いました。
実際、使用した当初はやはり「変なランドセル?」「どうして?」と質問攻めに遭ったそうですが、学校にお伝えしていたおかげで先生方もフォローしてくださり、今では「羨ましい特別なランドセル」という扱いになっているそうです。

DIYランドセル本人の反応は?

バッチリです!
ほんの少しの重さの軽減ですが、「羽根が生えたみたい」とコメントをくれました。
また、特別なランドセルを少し誇りに思っているようです。
また見た目が少し他と違うランドセルについて質問をされる、そして答える、という経験。
先生がそれを助けてくれる、という経験により担任の先生への信頼が深まり、学校への安心感が増したようでした。

ランドセルという、通学に必須のアイテムの使い心地は6年間の生活、成長に大きく影響を与えるということが分かりました。
土台と軸が育つ時期に、不要な不快や痛みがないことは、体にとっても心にとってもとても大切なことです。
美人育児は、そういった土台や軸をとても重視しています。
「ランドセルの重さ」
少し大きくなれば解消する、と見過ごしていませんか?
未来は今の延長線上にあります。
心地よい「いってきます」と「いってらっしゃい」が言える環境のために、いますぐランドセルの重さとお子さんの負担について改善を加えてみましょう。
そして行動しましょう。

その二人三脚が、素敵な未来につながります。