新型コロナウイルス感染症が流行してから、働き方や日々の過ごし方が大きく変化し、感染症が落ち着いてきた現在でもなお、在宅勤務を継続している方も多いはず。
長期間にわたりテレワークがメインとなり、会議などもオンラインで、という日々を過ごしてきた結果、極端な運動不足に陥っている方も少なくありません。
それにより、代謝が落ちて体重が増加してしまう「在宅太り」に悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
とはいえ、仕事の時間を削って運動をしたり、個人の意思でテレワークを辞めるなどの働き方の変更をするのはなかなか難しいもの。
そこで今回は、「在宅太り」の解消法を、その原因と合わせて詳しくご紹介していきます。

在宅ワークで太る理由

在宅ワークが増えたことで太る原因の一番の理由はやはり「運動不足」。
通勤時間だけでも毎日駅まで歩いたり、電車の中で立っていたり、オフィスまで歩いたり、と多かれ少なかれ運動をしていた方がほとんどだと思いますが、それが朝起きてすぐに家の中で仕事ができる環境となれば、1日の運動量の差は歴然。
足の筋肉も落ちるため、基礎代謝も低下し、悪循環に陥ってしまいます。
出社や会議のための移動がなくなり在宅で仕事ができてしまうだけでなく、ランチタイムに外出することも減り、家の中でそのまま食事をする方も多いはず。
さらに、しっかりと休憩タイムのメリハリをつけられていたら良いのですが、なかには在宅勤務中についつい家にある甘いものを食べてしまったりする「ながら食べ」をしてしまう方もいるはず。
運動不足に加えて、食べ過ぎや、ライフスタイルの乱れも重なれば、確実に体は悪い方へと変化してしまいます。
また、出社の必要がない分、早起きしなければならないリスクが減り、余計に夜更かししてしまうという方も増えています。
夜遅くまでテレビやパソコン、スマホを見てブルーライトを浴びる時間が増加することで、睡眠の質も悪くなり、太りにくい体へと悪影響を与えてしまいます。

誰でもできる「在宅太り」解消法

⑴生活リズムを整える

在宅勤務となるとついつい怠けがちですが、しっかりと規則正しい生活リズムを整えることがダイエットの基本。
在宅太りを解消するためには、朝決まった時間に起床し、太陽を浴びることがとても大切。
朝に日光を浴びるだけで、体内時計のリセットにも役立ち、無駄な食欲を抑えてくれる効果もあります。
さらに、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が分泌されるため、イライラ・モヤモヤなどのストレスを解消し、気持ちよく仕事に取りかかることができます。
在宅勤務だからといって朝食を抜いてギリギリまで寝ているという方はとくに要注意。
ゆとりをもって起床し、しっかりと朝食も摂って、メリハリのあるリズムをつくりましょう。

⑵在宅勤務中の間食に注意

自宅にいるとついついお菓子を食べたり、甘い飲み物を飲んだり、「ながら食べ」が増えてしまいます。
ちょっと時間があると度々キッチンに行ってしまうなんて方もいるのではないでしょうか。
小腹が空いてしまったら、ナッツなどの噛みごたえがあり食物繊維の豊富な食べ物をつまむのがおすすめです。
また、家にいるとオスィスで過ごすよりも、コーヒーや紅茶、ジュースなどの飲み物を飲んでしまいがちですが、飲み物はなるべくお水を選び、積極的に飲むようにしましょう。
暑い日でも家の中でクーラーで涼みながら仕事ができるため、無意識に水分不足に陥ってしまうことが多くあります。
水分不足になると、体のめぐりが悪くなり、運動不足とあいまってさらに太りやすい体質になってしまうため、喉の渇きや暑さを感じなくても、意識的に水分補給を行うことがポイントです。

⑶睡眠の質を見直す

私たちの体は、寝ている間に大きなエネルギーを使って細胞を修復しています。
そのため、健康な体を維持するためには、7時間は睡眠時間を確保することが良いと言われています。
睡眠の質が悪いと太りやすい体質になり、疲れやストレスの原因にもなるため、就寝前のPCやスマホなど
のブルーライトを発するものの使用は控え、なるべく決まった時間に眠るように改善しましょう。


在宅時間が多くなった生活が当たり前となった現在。
ライフスタイルの変化に伴い私たちの体にもさまざまな変化が生じています。
「在宅太り」を放っておくと、なかなか戻りにくい体になってしまうので、早め早めの改善が大切です。
時間を上手に使って、健康的な美しい体を維持しましょう。