応用生物研究科の真帆です。
7月に入り、いよいよ熱い夏がやってきますね。
夏といえばやはり気なるのが美容の天敵紫外線。
ただこの紫外線、気になるけれどどう私たちに影響を与えるのかご存じでしたか?

そして、気にするのは本当に夏だけでいいのか。
日焼け止めを塗るのが億劫になってしまっているそこのあなた。
科学的に紫外線を理解することで、一緒に紫外線対策に力をいれていきましょう!

紫外線をあびるとどうなるの?美を脅かす活性酸素とは?

人間の皮膚は紫外線を浴びると細胞内で大量の活性酸素が発生します。
するとこの過剰に発生した活性酸素が体内のいろいろなところに反応し私たちの美を脅かすのです。

活性酸素とは、ほかの物質を酸化させる力が非常に強い酸素のことをいいます。
人間は呼吸により酸素を取り入れていますね。
この酸素は体内で利用できるエネルギーに変換されて使われます。
この変換時に副産物として生み出されるのが「活性酸素」。

活性酸素は殺菌力が非常に強く、免疫機能として働き、細胞伝達物質としての役割を持っています。

しかし、その強すぎる酸化力・反応性は正常な細胞すらも破壊し、からだの構成成分であるタンパク質や脂質DNAを酸化してしまい、私たちの体内を錆びさせてしまうことも。

人間にはこの活性酸素から体を守るための「抗酸化防御機構」というものが備わっています。
しかし、活性酸素の生産量がこの抗酸化防御機構の限界を上回ったときに酸化ストレスという状況に陥ってしまい体中のあちこちに様々な影響が及ぼされるのです。

酸化ストレスで起きる影響、しみ・そばかすの正体って?

酸化ストレスは美容の大敵「老化の促進」に関与すると言われています。
これは過剰な活性酸素が細胞死の原因を作っているからと考えられています。


肌細胞も同じく大きな影響を受けており、真皮層にある「コラーゲン」や「エラスチン」「ヒアルロン酸」など肌のハリや潤い、弾力を保つのに必要な細胞が損傷を受けてしまう。
これがシワ・たるみの正体です。

また、皮膚細胞内で過剰に発生した活性酸素は色素細胞であるメラノサイトにメラニンの合成を促します。
普段合成されたメラニンは皮膚のターンオーバーによって角質とともにはがれ落ちていくため、長くとどまることはありません。

しかし、紫外線の浴びすぎやストレス、加齢などによってターンオーバーのサイクルが乱れると、新陳代謝が悪くなり、メラニンが残ってしまいます。
この残ったメラニンがしみ、そばかすの正体です。

このように活性酸素によって引き起こされた細胞死がわたしたちの美を脅かす原因だったのです。

知っていましたか?実は快晴よりも曇りの日に注意が必要な紫外線!

紫外線は太陽から注がれる「直接光」だけでなく、直接光が大気中の分子に当たって散乱した「散乱光」、直接光が壁や地面で反射した「反射光」の3方向から注がれています。

くもりの日に注意が必要なのは「散乱光」

通常、雲は太陽光を遮るため、晴れの日とくもりの日で比べると当然、くもりの日のほうが紫外線量は少なくなります。
量としては快晴の日の約6割と言われています。
しかし、くもりの日に注意が必要なのは「散乱光」。
くもりの日、雲の隙間から太陽が差し込むことにより雲に反射した散乱光が加わることで晴れの日よりも紫外線量は増えることがあるのです。

「反射光」にも要注意

反射する物質によって強さが異なりますが、アスファルトだと約10%、水面だと10~25%、新雪だと80%にもなります。

そのため、天気による紫外線量の変化はもちろん、レジャー先など環境にも気を付けて紫外線対策を行っていきましょう。

いかがでしょうか?
私たちの体にとってどのように紫外線が影響を及ぼすのか。
その仕組みを知ると、紫外線の怖さが分かると同時に、対策の大切さが見えてきます。

太陽からの日差しだけでなく、いろいろな方向から私たちを襲ってくる紫外線。
直接光を防げる日傘や帽子はもちろん、サングラスやUVカット素材の洋服や手袋、日焼け止めなど体全体の紫外線対策が大切です。

また、もし紫外線を浴びてしまった場合には患部を冷やすということが大事です。
日焼けはいわゆるやけどに近い症状のため、まずはしっかりと冷やして炎症を抑え、その後日焼けで脱水症状になってしまった肌にたっぷりと保湿をしてあげましょう。

未来の自分のお肌・健康のためにも今日から一緒に紫外線対策を頑張っていきましょう。