弾力と潤いに満ちたハリとツヤのある美肌づくりは女性なら誰でも手にいれたい一生の課題!
そして難しいのは、いくつになってもどんなときでも、その美肌をキープし続けるということ。高いスキンケアを購入したりエステに通うのも良いかもしれませんが、本当の肌質改善をしたい方は、美肌づくりの本質を理解することが大切です。

そのために押さえておきたい重要なキーワードは、「エモリエント成分」。肌の保湿に関わる重要な役割を果たします。
今回は美肌づくりのカギとなるこの「エモリエント成分」について、わかりやすく詳しくご紹介していきます。

「保湿」とは?

肌を保湿するためのスキンケア製品を選んだり、スキンケアの知識を吸収しようと調べていると、よく「保湿剤」「保湿成分」などという言葉を頻繁に目にすると思います。

この「保湿」という言葉の定義として細かく解説すると、「保湿」とは皮膚の水分を補い、水分の蒸発を防いで肌のうるおいを保つことを指します。
そしてその「保湿」することを目的として用いられている成分のことを、総称して「保湿剤」と言いますが、これらは「モイスチャライザー」と「エモリエント」という、大きくふたつの種類に分けられます。

「エモリエント成分」とは?

比較的聞き馴染みのある「モイスチャライザー」という成分は、皮膚に浸透して水分をたくわえる保湿剤の働きをします。
そしてもう一方の「エモリエント」という成分は、皮膚の水分が逃げないようにフタをする役割を持ちます。

「ただの水で肌を潤すだけでは、かえって肌が乾燥してしまう」という仕組みはみなさん聞いたことがあるかと思いますが、そのため、スキンケア製品には水分とともに、保水を目的に皮膚に水分を与え乾燥から守る水溶性の成分に加えて、油溶性成分である「エモリエント成分」がバランスよく配合され、このモイスチャーバランスによって皮膚の保湿機能をいかに高めることができるかが変わってきます。

「エモリエント成分」は、皮膚のコンディショニング成分のひとつであり、皮膚からの水分蒸発を抑えるために皮膚にフタをすることで、皮膚に柔軟性や滑らかさを与えることができる脂質成分です。

エモリエント効果がある代表的な美容成分は?

皮脂膜のように肌にオイルの膜を張り、皮膚の水分の蒸発を防ぐことで肌を保湿しバリア機能を向上させてくれる「エモリエント成分」。美肌づくりには欠かせない成分ですが、そのようなエモリエント効果がある代表的な美容成分はおもに、乳液やクリーム、セラム、ジェルなどの保湿アイテムに配合されています。

具体的には、 アルガンオイル、スクワランオイル、ホホバオイル、ヒマワリオイル、米ぬか油、シアバター、ワセリン、セラミド、馬油などの植物・動物由来の天然オイル、脂肪酸エステル、ラノリンなど多くの種類があります。
スキンケアアイテムを購入するときには、水溶性成分により肌に水分を抱え込ませるモイスチャー効果だけでなく、このエモリエント効果のある成分が含まれているかどうかを確認することで、より保湿効果の高いアイテムを選ぶことができます。

エモリエント効果で乾燥予防を

エモリエントとは、肌への保水だけでなく、皮膚の水分が逃げないように油分のフタをして、肌のうるおいを保持し、肌を柔軟にする作用。水分の蒸発を防いで角質を柔らかくし、滑らかで潤いに満ちたハリツヤ肌へ導いてくれる、美肌には欠かせない存在です。

お肌の乾燥は年中するもの。つねに肌を乾燥させないように保湿をし、肌のバリア機能を健やかにすることで、根本的な美肌づくりが叶います。
自分の肌悩みを解決してくれるスキンケアアイテムを選び、健康的な美肌を目指しましょう!